こんにちは。WEBライターのちいくんです^^
「産後クライシス」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、産後に夫婦仲が急速に悪くなってしまうことを言います。
実はこれ、私も全く他人事ではありませんでした。
上の娘が1歳半のとき、離婚危機が訪れたのです。
今にして思えば、あれは産後クライシスだったように思います。
産後クライシスに陥ると、実際に離婚してしまう夫婦も多いそうです。
私は何とか離婚を思いとどまり今に至りますが、あの時本当に離婚しなくて良かったと思っています。
なぜそう思うのか、どのように産後クライシスを乗り越えたのかをお話していきたいと思います。
産後クライシスになる夫婦の割合は何と6割!?
産後クライシスとは、産後の夫婦仲が急速に悪化する現象です。
・・・子供が産まれてお世話に追われて、つい夫にイラッとすること、ありませんでしたか・・・?(笑)
大丈夫です。あなただけではありません。
ここで、株式会社カラダノートという会社が行ったアンケートをご紹介しますね。
株式会社カラダノート「ママびより」からのアンケート結果より
- 6割以上の母親が産後クライシスを経験。
- そのうち9割以上は「産後半年以内」に愛情の冷え込みを感じ始める。
なんとなんと、9割以上のママが産後半年以内に、夫にイラっとしているのです(笑)。
そして、産後クライシスを経験するのは6割以上、つまり2人に1人ということになります。
結構な確率だと思いませんか?
では、なぜ産後クライシスは起こるか、原因を見てみましょう。
産後クライシスになる原因とは
産後クライシスとは、一般的に妻が夫に対して抱く嫌悪感のようなものです。
そしてそんな妻の態度に、夫がイライラして悪循環になってしまいます。
どうしてこのようになってしまうのか、原因をまとめてみました。
- ホルモンバランスの変化
- 子育ての不安、疲労
- 子供が絶対優先
- 夫が育児に非協力的
- コミュニケーション不足
それぞれ詳しく見ていきましょう!
ホルモンバランス
私が一番大きな原因だと思うのが、ズバリ「ホルモンバランス」です。
本当にコレ、侮ってはいけません。
びっくりするぐらい、人格が変わることがあります。
温厚な性格の人でも、なぜイライラして周りに当たる……なんてことが本当に起こるのです。
ホルモンバランスが崩れると情緒不安定に⇒普段許せるようなことでも冷静に考えらえずに怒り爆発⇒そんな妻の態度に夫もイライラ⇒夫の態度に妻イライラ(あなたが悪いのに逆切れすんな!)⇒以下、繰り返し……
っていう悪循環です。
自分が悪いと思っていても、なかなか感情の爆発を抑えられない、コントロールできないということも起こります。
子育ての不安、疲労
初めての子育ては、本当に自分に育てられるのかと不安になることもあるでしょう。
赤ちゃんが泣いてはオロオロし、いくらあやしても寝ない……。
昼も夜もなく、ろくに寝ることさえできない…。
ご飯をゆっくり食べることも、お風呂にゆっくり入ることも、ましてやトイレすら自分の思う通りにはいかない……。
こんな生活を続けて疲れないわけないんですよ。
そんな時に、旦那がいつも通りの生活を続けているだけでも、そりゃイラっとしますよね。
「なんで私だけ・・・」となるわけです。
子供が絶対優先
出産したばかりの動物は、子供を守るためにかなり攻撃的です。
人間だって例外じゃないのですよ。
我が子を守るために、夫すら敵に見える瞬間があります。
夫の育児がモタモタしていると腹が立つ、なんてこともありますね。
また、何よりも子供のお世話が第一優先になるので、夫に構っていられないというケースもあります。
そうすると、そんな妻の態度に夫が不満を持つ、となる場合も。
夫が育児に非協力的
夫が育児に協力しないというのも、かなり大きな要因です。
ママは、子供を産んだ瞬間から生活が一変します。
しかしパパはそうではありません。
最初からパパの自覚がしっかりあり、育児に参加する意識がある夫であればいいのですが、そうでない場合は多いのではないでしょうか。
すると、「言われないとできない」「言っても自分の役割でないと思っている」夫になります。
ママ側からすると、「私一人が親じゃない!!!」ととても不満に思ってしまいますよね。
大人同士の夫婦2人の生活であれば問題がなくても、そこに子供が加わることで、夫婦の負担のバランスが完全に崩れてしまうのです。
これは、夫への愛情が薄れる大きな原因なのではないでしょうか。
実際に、育児に協力的な夫がいる家庭の方が、産後クライシスになりにくいそうです。
コミュニケーション不足
子どもがいると、夫婦2人の時間はほとんどなくなってしまいます。
そうすると、ろくに会話もできずにすれ違ってしまう事も。
話せば解決することでも、「話しても仕方ない」と思い込んで、不満をため込んでしまうのです。
このように、産後クライシスになってしまう原因は1つではなく、いくつかの要因が絡まって起こってしまうようですね。
産後クライシスはいつまで続くの?
産後クライシスは、一般的に「出産後2年以内の不仲」を差していることが多いです。
2年もたてば、ホルモンバランスが落ち着いてくることも多く、夫婦ともに育児にも慣れてきます。
そうすると、自然に仲が回復することもあるでしょう。
しかし産後クライシスをこじらせると、離婚という結果になる夫婦も多いようです。
我が家の産後クライシスは・・・
我が家は基本的にワンオペ育児です。
夫は朝7時には家を出て、帰ってくるのは10時過ぎがほとんど。
休みは日曜日だけで、連休を取れるのはGW・お盆・正月くらいと、典型的な仕事夫です。
子供が産まれるまでは何の問題もありませんでしたが、出産後は大問題でした。
家にいる時は、おむつ替えやお風呂などなんでもやってくれましたが、
「仕事があるんだから、育児できなくても仕方ない」というスタンスです。
それでも私が育休の間は何とかなっていました。
が、問題は育休明けにやってきました。
ワンオペ・ワーママ生活で一気に険悪に
私は上の子供が1歳4ヶ月の時に職場に復帰し、ワーママ生活に突入しました。
初めは育児も家事も仕事も頑張る、スーパーワーママを目指していましたが、そんなもの、できるわけがありませんでした^^;
次第に私の疲労はピークに……。
一方の夫は、育児は自分の役割ではないと考えていたようです。
子供が熱を出して迎えに行ったと夫に言った時に、「大変だね」と他人事のように言われた時は殺意が湧きました。
実際に迎えに行けなくても、「行けるかどうか考えてみる」ことすらしないのです。
文句を言っても、「だって仕方ないでしょ」。話になりません。
仕事が忙しいことを言い訳に、子育てというもう1つの仕事を完全に投げ出している夫に、嫌悪感すら出てきました。
実際に子育ての時間が取れなくても、「協力」する気さえない態度が本当に腹正しかったです。
もうそうなると、私の夫への態度もトゲトゲしくなり、家庭の雰囲気はかなり険悪になりました。
しかもその頃の夫は本当に激務で、休みは月に1日取れるかどうかの、過労死ライン。
夫は夫でかなり追い詰められていたのです。そして、ついに・・・
離婚が喉まで出かかった瞬間
ある夜、子供が寝た後、大喧嘩になりました。
理由は全く覚えていませんが、もうお互いほぼ怒鳴り合っているような状態です(子供を起こさないレベルでしたが)。
私の喉元まで「離婚」という言葉が出てきました。
しかし彼の頭にも「離婚」の文字が浮かんでいるのが、手に取るようにわかりました。
夫の性格上、一度離婚という言葉を出せば絶対に引き下げないので、必ず離婚という話になります。
そしてかなり短気の夫がその言葉を我慢している以上、私も簡単には口にできません。
・・・・・・我慢しました。とりあえず。
結果的には我慢して良かったです。離婚しなくて良かったです。
今では、この時のケンカが夫との間で笑い話になっているほどです。
「いや~、あの時危なったよね(笑)」くらいのレベルになってます。
ここまで夫婦仲が回復した理由はさておき、どうして私が離婚を踏みとどまったかをお話しておきたいと思います。
離婚を踏みとどまった理由
私の実家や友達は、私の離婚は時間の問題だと思っていたようです^^;
そのくらい一時は本気で離婚を考えていました。
それでも離婚しなかったのは、感情よりも理性が勝ったからだと思います。
具体的に説明していきますね。
メリットとデメリットを徹底的に考えた
離婚した時にメリットとデメリットを冷静に考えました。
離婚のメリット
- 精神的にスッキリする
離婚のデメリット
- 経済的に苦労する
- 子供から父親を奪ってしまう
・・・あれ?メリット少なくない?って思いました。
ハッキリ言って、いてもいなくても子育ての苦労は変わらないわけですよ。
だったら、デメリットの方が大きいんじゃないかと…。
特に「子供から父親を奪う」ことに対して、とても悩みました。
子供にとってどんな父親かを考えてみた
夫は子供のことはすごく可愛がっており、借金・浮気・暴力などの問題は全くありませんでした。
たまにしかいない父親ではありましたが、いる時は面倒も見るし、可愛くて仕方ないという感じです。
家にいない理由も「仕事」なわけで、「浮気」とかではありません。
借金をしてくるわけでも、暴力をふるうわけでもありません。
子供からしてみれば、父親がいない家庭より、あまり会えなくても優しい父親がいる方が、どう考えてもいいのでは?と思ったのです。
最終的な結論は、一時保留(とりあえず我慢して様子見)
結局、自分が我慢したらとりあえず収まるということに気が付きました。
子供ことを考えると、簡単に離婚はできません。
「我慢してそれでもダメだったら離婚しよう」という、結構後ろ向きな気持ちでした。
悪く言うと「諦めた」ような感じです。
でも、一度諦めてしまうと、夫にイライラすることも少なくなりました。
なにせ、「諦めてる」ので。
でもそれが良かったようです。
私の態度が軟化したので、夫の態度もそれに伴い改善し、結果的に夫婦仲を持ち直しました。
※このあたりの詳細は、また別の機会にお話しできたらと思います。^^
振り返ってみると、我が家の産後クライシスも、「ホルモンバランス」や「夫の育児の非協力」などで引き起こされたように思います。
前向きな気持ちで乗り越えたわけではありませんが、それでも結果的に良い方向に向かったので、あの時「諦めて良かった」です。
まさに、「逃げるは恥だが役に立つ」ですね!
少しでも、今まさに産後クライシスに悩んでいる、という人の助けになれればと思います^^