こんにちは。WEBライターのちいくんです。
今回は、FP(ファイナンシャルプランナー)としての視点から、お金の話をしていきたいと思います。
前回の記事では、平均値ではなく「あなたに必要なお金はいくらなのか」を把握することが大切だということをお伝えしました。
そこで今回は、あなたに必要なお金はどうしたらわかるのか、具体的な算出方法をわかりやすくお伝えしていきます。
家計のキャッシュフロー表を作ろう!
あなたに必要なお金は、平均値だけではわかりません。
あなたの生涯に必要なお金を知るためには、「キャッシュフロー表」を作りましょう。
キャッシュフロー表!?なんか難しい言葉出てきた……。
と思いましたか?(笑)大丈夫です!
別に小難しい会計の話しではないので、安心してくださいね。
キャッシュフロー表とは、要は「収入」と「支出」と「貯蓄」の一覧表のことです。
ちなみに、こんな感じの表です。↓ ↓ ↓ ↓
この表は、日本FP協会のHPからダウンロードできますよ!
なぜキャッシュフロー表が必要なの?
なぜわざわざこんな表がいるのかというと、この表を作ることによって、必要なお金が可視化できるからです。
可視化すると、なんとなく抱えていたお金の不安がはっきりします。
いつ、どれくらいのお金がかかるのか、今の貯蓄ペースで大丈夫なのか、収入はいくら必要なのか、などなど。
わからないから不安なんです。
たとえ予定通りにいかなくても、見通しがあるかないかでは、不安感が全く違いますよ。
例えば、
「現在の収入は30万円で、貯蓄は500万円。子供2人に新築戸建てを希望するのは無謀ですか?」
というようなマネー相談を見たことはありませんか?
こんな悩みは、キャッシュフロー表を作れば、自分でもある程度の見通しがつきますよ。
では早速、作り方を説明していきます!
キャッシュフローの作り方
キャッシュフローを作るには、以下の4項目を事前に把握しておきましょう。
- ライフイベント
- 貯蓄
- 収入
- 支出
順番に説明していきます。
※事前にキャッシュフロー表をダウンロードして、見ながら読むと理解しやすいかもしれません。
ライフイベントを把握する
まずは、ご家族の年齢を入力します。
そして次に、ライフイベントについて考えます。
ライフイベントとは、例えばこういうものです。
- 家の購入
- リフォーム
- 車の購入
- 子供の進学
- 旅行
ライフイベントには、お金が大きく関わります。
いつ何が起きるか、予定で構わないので設定しておきましょう。
貯蓄を把握する
続いて、現在の貯蓄を把握しておきましょう。
ちなみに、「貯蓄」と「預金」の違いは↓こちらです。
- 貯蓄 → 金融資産全般のこと
- 預金 → 金融機関に預けているお金
ちなみに、貯金とは「お金を貯めること」という意味なので、貯金箱にお金を貯めることなども含みます。
貯蓄は金融資産全般なので、普通預金だけでなく、債券や株式、保険なども含めた資産の総額を把握しておきましょう。
あまり神経質になる必要はありません。だいたいの金額でも構わないと思います。
収入を把握する
続いて、収入を記入します。
ここでいう収入は、税金などを引いた「手取り金額(可処分所得)」になります。
1年間の手取り金額になるので、「月々の手取り金額×12」と「ボーナスの手取り額(年)」を足した金額を記入しましょう。
夫と妻の収入を分けて記入してくださいね。
定年後は、予定されている年金の金額を記入しておきましょう。
年金額の試算は、こちらのサイトがわかりやすくておすすめです。
↓ ↓ ↓ ↓
公的年金受給額シミュレーション
年金額は保証されているわけではありませんが、将来どうなるかは誰にもわかりません。
わからないものを考えても仕方がないので、今わかる範囲で記入しておきましょう。
収入だけでなく、子ども手当や保険満期金など、そのほかの収入の予定があれば「一時的な収入」の欄に記入しておきましょう。
※ライフイベントの記載を確認しながら入力すると、間違えにくいです!
支出を把握する
そして最後に、支出を記入します。
支出の項目は、大きく分けて7つの項目があります。
- 基本生活費 → 食費や光熱費、日用品費など月々かかるお金
- 住居関連費 → 住宅ローンや賃貸料など
- 車両費 → 車のローン、駐車場代など
- 教育費 → お子さんがいる場合、保育料や熟、習い事なども含む
- 保険料 → 家族全ての保険料を合わせた金額
- その他の支出 → 予備費のようなもの。※上記の項目以外のお金を概算で入れておく
- 一時的な支出 → 車の購入や旅行代など、突発的にかかる支出
基本生活費には、住宅関連費・車両費・教育費・保険料以外にかかる支出を全て入れても良いと思います。
その他の支出は、予備費のようなものです。使途不明金は絶対にあるので、計画に余裕を持たせる意味でも、記入しておきましょう。
ちなみに我が家の「その他の支出」の金額は、年間50~60万円くらいに設定しています。
一時的な支出は、ライフイベントにかかる費用のようなものです。
ライフイベントにかかる費用を算出して、記入しておきましょう。
ちなみに、本来のキャッシュフロー表は、お金の運用率やら、物価の上昇率やらを考慮して作られますが、先ほどご紹介した日本FP協会の表は、それらは省かれています。
あくまで、今後の見通しを立てるためのものとして利用してみてください。
なので、例えばお給料や基本生活費などは一定にして、子供の年齢などで明らかに変わってくる教育費や一時的な支出は、なるべく正確に記入すると良いと思います。
キャッシュフロー表で、生涯の収支を確認してみよう!
キャッシュフロー表ができたら、今までの収入や支出のままだと、将来的にどうなるのかがわかるかと思います。
どうでしたか?
思ったよりも余裕でしたか?それとも老後は赤字まっしぐらでしたか?
実は、私が初めてキャッシュフロー表を作った時は、老後破綻まっしぐらでした^^;
それを見て、これはヤバい!!!と本気で焦り、収支を見直した結果、今はそれなりのバランスで家計を運用できています。
もちろん予定通りにいかないこともあるでしょう。
今回のコロナ騒動のように、予想だにしない出来事で、収入が途絶えることだって考えられます。
ですが、予定表があれば、どのように修正すれば良いかも考えられるのです。
正確に言うと、予期しない出来事に対応するには、キャッシュフロー表とある程度の貯蓄が必要だと思います。
貯蓄に関しては、また別の機会にお話ししますねこちらをご覧ください^^
↓ ↓ ↓ ↓
貯金ゼロの家庭は危険!やっぱりある程度の貯金が必要なワケ
「こんなの作ったくらいで、不安が消えるのかな」と思うかもしれません。
が、目に見える形にするというのは、思った以上の効果があるものです。
お金の不安を払拭するためには、まずはキャッシュフロー表の作成から始めてみてくださいね。