お金の悩み

あなたの将来にお金はいくら必要?平均値は全く役に立たない理由

計算機といくら?の文字

こんにちは。WEBライターのちいくんです。

今日はお金の話をしていきたいと思います。

みなさん、お金の話って好きですか?私は好きです(笑)

人前でお金の話をするのはタブーな雰囲気が漂っていますが、結構皆さん好きなハズです。

その証拠に、「お金 いくら」とかで検索すると、色々な金額の「平均値(や中央値)」をすぐに知ることができます。

それに、お金に関するお悩み投稿なんかも見かけますよね。

私が最近読んだ記事は、

「年収1000万円じゃ、豊かな生活はまったくできない」

というもの。

これに対して、賛否両論が吹き荒れていましたが、みなさんはどう思いますか?

これははっきり言うと、「Yes」でも「No」でも、どちらも正しいんです。

なぜそう思うか、私の意見をお届けしていきますね。

お金にまつわる様々な平均値

お金と計算機

お金の平均値(中央値)は、実に様々な種類があります。

  • 平均年収
  • 平均貯蓄
  • いざという時のお金(もしものお金)
  • 老後2000万円問題

などなど。

しかも年収や貯蓄や、性別や年齢、家族構成によっていろいろなデータが揃っています。

平均年収はいくら?

国税庁の民間給与実態調査によると、2019年の平均年収は「441万円」だそうです。

性別・年齢別になるとこんな感じ。

平均年収
全体 男性 女性
20代前半 267万円 284万円 249万円
20代後半 370万円 404万円 326万円
30代前半 410万円 470万円 315万円
30代後半 448万円 528万円 314万円
40代前半 476万円 581万円 319万円
40代後半 502万円 635万円 313万円
50代前半 529万円 682万円 322万円
50代後半 520万円 686万円 298万円
60代前半 416万円 537万円 242万円

<引用元:平成30年分民間給与実態統計調査結果について

ふむふむ。なるほど。

ちなみに雇用形態や住んでる地域によっても、この数字は大きく変わりますね。

ついでに平均貯蓄も。

平均貯蓄はいくら?

家計の金融行動に関する世論調査によると、2人以上の世帯の平均貯蓄は「1,139万円」だそうです。

この中から、貯蓄が全くない(ゼロ)という世帯を除くと、なんと「1,537万円」になります。

しかしこの数字は、平均から大きくかけ離れた貯蓄を持っている人も含まれているので、実際の平均値は、中央値である「800万円」の方がより実情に近いと言えますね。

こちらも年代別に見てみましょう。

平均貯蓄
平均値 中央値
20代 220万円 165万円
30代 640万円 355万円
40代 880万円 550万円
50代 1574万円 1000万円
60代 2203万円 1200万円
70歳以上 1978万円 1100万円

<引用元:知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]

・・・どうですか?

こういう数値ってつい調べてしまいますよね。

年収や貯蓄の他にも、

  • 子供1人育てるのに1000万かかる
  • 老後は1000万かかる
  • いざという時のお金は最低でも100万円 

などなど、実にいろいろな平均で溢れていますよね。

しかし実際、このような数値を見たとしても、あなたの不安はどれくらい解消されるでしょうか?

平均値を知っても、不安感はぬぐえない

頭を抱える女性

私は以前、実際にお子さんをお持ちの女性100名に、お金に関するアンケートを取ったことがあります。

お金に関するお悩みを具体的に聞いたところ、多かった回答が

  • お金がいくら必要がわからない
  • 子供の教育費にいくらかかるのか不安
  • 老後資金はいくらあればいいのか?
  • 日々の生活がカツカツ
  • 自分が使えるお金が少ない

などです。

私は圧倒的に「使えるお金が少ない」という悩みだと思ったのですが、同じくらい「いくら必要なのかわからない」という回答が多かったのに驚きました。

少しネットを検索すれば、これらの回答らしき「平均値」はすぐにわかります。

でも、それでも不安はなくならないのです。

私もお金の知識が全くなかったころは、同じように何度も平均値を調べていました。

そして少し納得(安心)したような気にもなるのですが、すぐに不安になってまた同じことを調べるという繰り返し……。

なぜこのようなことになるのでしょうか?

人によって必要なお金は違う、ということの本当の意味

豚の貯金箱

「人によって必要なお金の額は違う」と言われたら、

当たり前じゃん

って思いませんか?

でも、これの本当の意味はきちんと理解できているでしょうか?

独身と家族持ち、幼い子供がいる若い夫婦と、そろそろ定年を迎える夫婦などで当然状況は変わってきますよね。しかし、

「人生に必要なお金」は、年齢や家族構成、住む場所だけが要素ではありません。

もちろんこれらも大事な要素ではありますが、

  • 何にどれくらいお金をかけているのか、かけたいのか
  • 自分の中の「当たり前」
  • どういう生活を目指したいのか

なども、かなり大きな要素になってきます。

何にどれくらいお金をかけているのか、かけたいのか

例えばわかりやすいのは、食費や趣味などでしょうか。

食事が好きな人は当然、食費が多くなるでしょうし、旅行が好きな人は旅行費が高くなります。

これらにかかる費用を平均と比べたところで、高いに決まっています。

ちなみに我が家は旅行が大好きで、年に3回以上は行っています。

年収に対しての旅行費が高いことは十分にわかっていますが、ここを削るなら他の予算を削減して調整したいです。

無理して旅行の予算を少なく設定しても、絶対にオーバーする自信があります(笑)。

だったら、この点を織り込み済みで予算を組み立てた方が、不安感は少ないです。

あなた(あなたの家族)のこだわりポイントは何か、ここを見極める必要があります。

無理をしてもうまくいかずに、結局不安になってしまいます。

自分の中の当たり前

先ほどの「どれくらいかけたい」にも近いのですが、そもそもこれくらいかけるのが「常識」という範囲が、人によってだいぶ違うことがあります。

例えば教育費。お子さんにどれくらい教育費をかけていますか(かけたいですか)?

大卒のご両親なら、大学卒業までは当たり前だと思うかもしれません。

中学受験が必須だったり、周りの子はみんな習い事をしているのが「当たり前」だとしたら、当然教育費はかかります。

同じ年齢の子供を持っていても、自分の中の「常識の範囲」や先ほどの「どれくらいかけたいか」によって、かかる教育費は全く違います。

冒頭で「年収1000万円じゃ、豊かな暮らしはできない」という意見の人はたいてい、

  • 子供が1人以上
  • 中学受験や熟、大学などは当然

というご家庭が多かったです。

そりゃ、「中学受験が必須なんだとしたら、1000万じゃ厳しいかもね。」という感じです。

一方で、高卒で十分だという家庭であれば、1000万もあれば問題なく暮らせるはずですよね。

だから、どちらの意見も正解なんです。

だって、必要としている金額が全く違うんだから。

どういう生活がしたいのか

そして最後に、「理想とする生活」によっても必要だと感じるお金は変わってきます。

  • 「高価なインテリアに囲まれて暮らしたい」
  • 「子供はたくさん欲しい」
  • 「夫婦2人の人生を楽しみたい」
  • 「田舎でのんびり暮らしたい」

こういう理想によって、必要となるお金はだいぶ変わってきます。

「年収100万円でも豊かに暮らす」を実現している人もいますが、そのような生活は辛いと思う人もいるはずです。

要は、あなたにはいくら必要なのかを知る必要があるということですね。

必要なのか平均値ではなく、あなたに必要なお金を知る事

小銭に生えている小枝

正直言うと、私も平均値はいまだに見てしまいます(笑)

でもそれはただの参考の数値として考えています。

「我が家に毎月かかるお金」「将来的にいくら必要なお金」を把握してからは、だいぶ不安感が少なくなりました。

必要な金額を知らずに突き進むのは、目的地を知らずに歩きだしているのと一緒です。

そりゃ不安ですよね。

もちろん予定通りにいかないこともあるでしょう。

ただし目的地がわかっていれば、途中で道が変わったとしても対応できることもありますよね。

このように、お金を不安を少なくする=「自分でお金をコントロールする」ためには、まずは、あなたに必要なお金はいくらなのか、知る所から始めてみましょう!

 

脱サラ在宅webライター
ちいくん
ワンオペで2人の子供を育てているワーママです。仕事と育児、お金(収入)のバランスを取るため、会社を辞めて在宅ワークの道へ。幸せライフを実践中♪
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